●成都
 
 成都は四川省の省都。(蜀の都であった。)下記地図の通り、北京から南西へ西安より更に進むと成都である。
 成都と言えば大昔、柴田錬三郎の小説「三国志」に熱中したものでしたが、その劉備玄徳の都です。
 人の上に立つ者は徳が備わっていなければならない。徳がある者には自然と有能な人物が集まってくる。
 これが参謀とトップリーダーの違いだと「三国志」は教えています。今の日本のトップ政治家は?徳を備えている人は皆無ですかね。
 現代の中国では蜀の初代皇帝劉備玄徳より諸葛孔明の方が人気があるようです。徳より知略が好かれるのかな?
 張飛より関羽の方が人気あり。これはなんとなく解ります。

 *印象深い言葉

 
 ・三顧の礼
 ・泣いて馬謖を斬る
 ・死せる孔明生ける仲達を走らす。

  
●成都よもやま話

 成都の犬は太陽を見ると吠えると言うお話。
 成都で太陽が出るのは珍しいそうで、一年の内、300日以上が曇りか雨。従って滅多に見ない太陽に向かって犬が吠える。
 一般的に日焼けしないので、成都の女性は肌が白く、美人が多いそうである。
 
 成都の女性は強いようで、夫婦喧嘩をするとよく、亭主の耳を引っ張る。(川劇でもシーンが見られます。)
 従って成都の既婚男性の耳は柔らかいそうだ。

 成都は赤ちゃんが多いがおしりの割れたパンツを履いている。
 オシメをしてなく道端、ゴミ箱などにオシッコをさせる。赤ちゃんの排泄は汚く感じないと言う。赤ちゃんを抱いた女性からは離れよう。

●武侯祠(6月22日・午後  途中、みやげ物店で高反発枕2個購入)
 武侯祠の「武侯」というのは中国の後漢時代に登場した英雄、劉備玄徳の軍師、諸葛孔明死後のおくり名
 「忠武侯」に因んでつけられたもの。現在の「武侯祠」は元来劉備玄徳を祀る「漢昭烈廟」だけであったが、
 約600年前の明の時代に「武侯祠」と「漢昭烈廟」が一つになった。「武侯祠」の正面の額に「漢昭烈廟」と
 文字が書されているが、「昭烈」というのは劉備のおくり名である。劉備は皇帝で、諸葛孔明は臣なので、
 「漢昭烈廟」というべきだが,民衆は諸葛孔明の才徳を慕い、いつしか、「武侯祠」と呼ぶようになった。
中を直接見せない狙いもあるとか・・



入り口・漢昭烈廟
漢昭烈廟の門をくぐり、
すぐ右側にあるのが、唐碑。
文章、筆跡、石彫りの全てが優れていたことから三絶碑と言われている。

左側が明碑。500年前のもの。カメに似ているが、龍だそうで、水害を起こすなどの悪さをした為、背中に石碑を背負わされたとのことです。

劉備殿の門前に「明良千古」と記された額がある。「明」は劉備が賢明、「良」は諸葛孔明が忠誠という意味。「千古」という言葉は中国の名所古蹟でよく見られるもので、後世まで伝わるという意味。

建物の中に入ると正面で南に向って座しているのが劉備の像。ここに「業紹高光」と書かれた額が掛かっている。「業」は業績、「紹」は越えている、「高」は前漢の開国皇帝の高祖劉邦のことで、「光」は後漢の最初の光武帝劉秀のことで、業紹高光の意味は劉備は劉邦、劉秀よりも業績が上である、つまり劉備に対する高い評価である。

劉備玄徳
小説のイメージとはやはり違う

劉備の孫・劉ェ
劉備の嫡男、劉禅は簡単に魏に降伏したので
奉られていない。

関羽
文武両道の顔立ちです


張飛・パジャマ姿
(寝ているところを部下に襲われたので)


劉備の子供を敵から救った
う〜名前が出てこない??


いよいよ武候祠

諸葛亮孔明
やはり、小説のイメージとは異なる顔立
諸葛亮の嫡男、諸葛瞻

僕も諸葛亮孔明です
この方がイメージに近いかな?

蓮の池

この風景は、北京オリンピックで宣伝用に
使われたらしい。


劉備玄徳の墓

●成都パンダ繁殖センター
(6月25日)

九寨溝発の飛行機が予定に反し
定刻に飛び立った為、余裕を持って
見学できました。

成都のパンダは少し茶系に。
なぜか??
パンダの体を良く清掃
していないからとの事。
画面中央お尻を向けた
パンダがかすかに写っています




繁殖センター近くで事故を目撃
荷物の積み過ぎ



陳麻婆豆腐に行く途中で(車窓から)


●成都のイトーヨーカドー

日本国内を含めた
イトーヨーカドー全190店の中、
売上高2位、利益額1位との事で
成都のデパート?では
人気No1だそうです。
又、日本からの観光客も
地下の食品売り場は
お土産の宝庫のようです。

●陳麻婆豆腐店

夕食は麻婆豆腐の発祥の地とも言われる、陳麻婆豆腐にて。味は期待外れ。辛さは日本人に合うようにしたとの事で麻婆豆腐もなんとか食べる事ができましたが・・・・。気になったのは食事中に、次から次へと麻婆豆腐のレトルト食品をはじめとして、売り込みにきたことです。又、ここも日本人観光客の席は2階のようで、地元の中国人とは違う席です。普通老舗は味を守ると思いますが・・・・・レトルト食品を売るなんて・・・興ざめです。儲かればなんでもありなのかな??

主役の麻婆豆腐は感動なく小さな写り

つゆ無し坦々麺はそばにこしが無く・・・

おこげのごはんが異様に硬く・・・

●川劇観賞は芙蓉国粹にて




川劇は北京で見た京劇に似ていましたが、決定的に違うのは変面と吹灯、転灯、噴火、の四の絶技です。途中退屈な時もありましたが、変面はエキサイティング。




司会・オークションが長くて・・・

天女の舞??

二胡の演奏・眠くなりました

頭に変なものを付けて?

漫才風・成都の女性は強いのだ
90%近くが日本人なのに字幕は英語?

巧みな人形使い

変面@

マントで顔を隠し

出てきた顔は女性でした

変面A 真打登場か?

手を広げて

な・なんと一瞬で面が変わった
ビデオモードで撮り分析したが??

影絵

フィナーレ

中国で珍しく頭を下げています




●6月26日・最終日
成都発12:00の飛行機なので
朝、若干時間があったのでホテル
近くを散歩。
「成都白馬寺総合市場」と言う
時間潰しには格好の場所が
有りました。
一世代前の珍しい缶
久しぶりのコーヒータイム

逆さ鳥?

巨大レバー?

●成都空港で
 現地ガイド劉さんと
 固い握手。
 勉強熱心な好青年でした。
 
 もう中国も成都も二度と来る
 事は無いと思うとなにか寂しい
 気がします。

 幸い天候にも恵まれて
 今回も楽しい旅行となりました。

 
    
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